SRM技術

パワーアンプにおける、"能率"は負荷へ送られる出力電圧とパワーサプライから得られるレール電圧の差に関連しています。従来のClassB、C、D、H、Gといったトポロジーでは絶対的な能率性能と出力パワーに対する負荷への能率性能に必ず差異がありました。SRM(Smart Rails Management)技術は最終的な能率を向上させるために、出力電圧とレール電圧の差を最小化するようにパワーサプライをリアルタイムでトラッキングします。

SRMシステムは入力信号を監視しパワーサプライのトラッキングへフィードバックを行い、レール電圧を合わせて最適に変調させる技術です。

○待機電力消費の節約

出力段アイドリング時の熱消費はレール電圧に強く依存するという結果から、エネルギーの繊細なデザインを行う上で一貫した節約を成すためには、使用されていない間のレール電圧を低くすることで成し遂げることができます。

○ノイズフロアの向上

基本的にスイッチモードを採用したパワーアンプは乗算器として駆動し、出力電圧を出力スイッチの状態が”ON”の時に得られるレール電圧の結果として与えます。 ゆえにレール電圧の削減がノイズフロアの向上に繋がります。例えるとレール電圧が±150Vdcから±75Vdcへ削減できれば、出力段で6dBノイズフロアを減少させることが可能となります。

○EMCノイズ問題の軽減

意図していない周波数ノイズの放射はスイッチング電圧値と電流値のベキ指数2に依存します。逆に他の外部要因がなければ、レール電圧を半分にコントロールできれば望ましくない周波数ノイズの出力を1/4削減することができます。

○低い負荷での能率の向上

出力電圧とレール電圧を極力近づけることで能率を向上させることができます。近年では使用環境よりもスイッチング時の能率ロスにパワーデバイスは悩まされています。解決へはスイッチングされた一定のエネルギー量で必要とされる電圧と電流を達成するための能率が必要となります。レール電圧が信号の振幅変調に従い、近似して動作することで、スイッチングロスを著しく軽減することが可能となります。

レール電圧変位 SRMなし

レール電圧変位 SRM技術搭載